
「タイの伝統的な磁器、ベンジャロン焼き」
先日、バンコクのチャトチャックにあるウィークエンドマーケットに行ってきました。
目的は妻のお友達が本帰国となるので、その送別の贈り物を探すことでした。
狙いはベンジャロン焼きの絵皿、しかもタイダンスが描かれているものと、ピンポイントでの捜索でした。
さて、”やきもの”と言えば、中国の景徳鎮、ドイツのマイセン、日本では有田焼といった具合に、タイで”やきもの”と言えばベンジャロンとなります。
タイはベンジャロン以外にセラドンやパイナップル柄のブルー&ホワイトもありますが、そのベンジャロンの金きら金のゴージャスさはいかにもタイらしいですね。
ベンジャロンは、古代サンスクリット語の「ベンジャ」と「ロン(グ)」を語源とし、多色を意味するタイの伝統的磁器です。アユタヤ王朝後期の16世紀末から17世紀前半頃、中国より、白い磁器に多色の上絵具を焼付ける技法が伝えられました。当初は、タイ国王が職人を中国に送り、そこで製造した物を、タイ王室御用達としてタイに輸入していました。
やはり、金ぴかの装飾は王室を起源としているようです。
さて、捜索開始から約1時間半、5軒ほどまわりましたが、「これ、ええやん」とようやく見つけることができました。タイダンスの絵柄はなかったものの、なかなか良い感じです。
私は性格上、質素な方が好きなので、ベンジャロンは今まで避けていましたが、ついでに自分用にマグカップを購入しました。
プロモーション価格で安売りしていたこともありますが・・・。
ベンジャロンは、職人が時間をかけ絵付けしたものはとても高価です。
でも、転写ものでもそこそこ綺麗ですし、気軽に食卓で使うにはそれで十分だと思います。
早速、翌朝はベンジャロンマグカップでコーヒーをいただきました。
王室気分とはなりませんでしたが・・・。(やっぱり、安物はだめか?)
2017年10月2日(月) 長井