
「香港の老舗”利工民”の粋な綿シャツ!」
先日、”違いの分かる男” Tさんから香港土産をいただきました。
お土産はその土地を語れるものが良いと常々思っておりますが、さすがにTさんです、わかってらっしゃる。
適当に空港の免税店なんかで買ったものより、苦労して手に入れるまで、また土産そのもののストーリーを語れる贈り物は素敵です。
さて、そのお土産が100年の歴史を持つ、香港老舗の「利工民」の綿シャツでした。
お店に頼み込んで、帯付きで箱に入れてもらったようです。(まさにこだわり)
とは言っても、私も名前は知らず、ブルースリーやジャッキーチェンが愛用していたもの、と聞いてようやくわかったのでした。
糸の打ち込み本数が多いのが特徴で、軽くて肌触りがよく、また、丈夫だったことから、高温多湿の香港では、肉体労働者が好んで着ました。
最高級の「金鹿」グレードは120本で、一般的なTシャツが50本といいますから、かなり細い糸が使われています。
ちなみに、私がいただいたのは「秋蝉」グレードで70本だとか。
Tさん曰く、「"金鹿"は細すぎて、洗濯機に入れるとすぐ穴があくからね」と。
俺は肉体労働者か!(笑)
早速着てみましたが、サイズはXXLでピッタリです。
香港サイズでは、日本のXLがXXLになるらしいです。
確かに薄くて透けて見えますし、肌触りがとても良いです。
Tさん曰く、「これは下着やないで。粋なシュットしたやつが着こなす外着や。上のボタンを
一つ外して、裏の利工民と書かかれたラベルをさりげなく見せる。見る人が見たら
ええもん来てはるな、と思うから。そこがええんや」と、語るわ語るわ、まー語る。
さて、問題はここは香港ではありません。タイのシーラチャーです。
まず、”見る人が見る”人が居ません。
そこで、Tさんに提案しました。
二人で「利工民」着て、シーラチャーの町を闊歩しよか?
Tさん・・・・「やめとくわ」。
それはないんとちゃう!(笑)
2018年8月6日(月) 長井