
「タイのバナナは種類が豊富」
バナナは今では比較的安価な果物ですが、一昔前は高級品でした。
風邪を引いて寝込んだん時にしか食べることができないほど、庶民の間では高値の花がバナナだったと記憶しています。
当時は台湾バナナが一番美味しいとされていましたが、今は日本で出回っているのはフィリピン産が一番多いのではないでしょうか?
さて、タイではバナナは日常生活で普通に食べられています。
当然ですね、タイは南国で自国で栽培されていますから、また、いたるところで自生していますし。(勝手に生えている?)
タイのバナナは種類が豊富で生食用、調理用と種類によって食べ方は様々です。
その種類は60~70種類もあると言いますから驚きです。
調理用は屋台で串に刺した焼きバナナとして売られています。
また、なんと価格の安いこと。
モンキーバナナならー房に20本ぐらいついて20~30バーツ(100円前後)です。
バナナという学名は旧約聖書に因んでいるらしく、エデンの園に出てくる「命の木の実」と「禁断の木の実」が出典とのこと。調理用が「楽園の木の実」、生食用が「知恵の木の実」となっているのです。エデンの園で蛇がイブを誘惑した時に、蛇が「バナナ」の陰に隠れていたからだといいます。(なんのこっちゃ?)
バナナは「人類の口にする最も古い食料」なんですって。これまた驚きです。
私の妻はバナナが嫌いでした。
ところが、タイでモンキーバナナを口にしたとたん大好きになってしまったのです。
日本で一般的に売られている種類はタイ語では「ホームトーン」といって大きいですが、モンキーバナナは「カイ」といって、小ぶりで皮が薄く、中身も黄色いです。
味も甘く、濃いのですが、カロリーが高く、妻曰く食べ過ぎ注意らしいです。
バナナのことをタイ語で「クルアイ」と言います。
タイ人が「クルアイ、クルアイ」と言うことがありますが、その意味は「まかせとけ」、「OK」、「がってんだー!」というニュアンスを含んだ言葉のようです。
バナナはタイ人にとって身近な存在で、値段も安く一年中あるので、手に入れるのに苦労しないということを表します。
タイは餓死もしないし、凍死もしない「そんなバナナ!」の国です(笑)
2019年1月22日(火) 長井