
「早朝の市場で豚顔がこちらを見て笑ってる」
朝の市場が大好きです。
その土地の生活感がモロに出て、人々もエネルギッシュなので、パワーがもらえるような気がします。
でも、この時期は朝6時台だというのにクソ暑いので、逆にパワーがいります。
近くに24時間営業のイオンスーパーが出来たので、便利にはなりましたが、野菜や魚、エビ、イカなどの海鮮ものは高いし、品揃えも悪いです。
というわけで、食材の買い出しのため定期的に朝市に行きます。
日本人、しかも中年の男が一人で朝市に来るのは珍しいのか、店の人は覚えてくれていて、「久し振りやな、これ買わんかい」と魚屋(プラーニン(ティラピア)専門)のおっちゃんがいつも声をかけてくれます。
「しゃーないな、ほんじゃこれ」と指を指すと、手慣れたもので、何も言わなくても勝手に3枚におろしてくれますから楽です。
暑いタイですから、さすがに野外に放置状態の肉を買うのは避けていますが、肉屋を覗くのは面白いです。
吊るされた豚の顔がこちらを見て笑っています。(そう見える)
魚屋のおやじと同じく、肉屋のおっちゃんも「買え!」と言う。それを見た周りのタイ人も面白がって「豚顔買え、買え!」と囃し立てる。
「買う訳ないやん」と早々と退散したのでした。
さて、この豚顔、丸茹でにしてありますが、食べるためというより、タイ人が信じているピー(精霊)へのお供え物として使われるようです。
ピーへ願い事をする時に、それが叶ったら豚顔を差し上げますと約束し、念願成就すれば豚顔を持ってお礼をするのだそうです。
郷に入れば郷に従え!というわけで、願い事は豚顔で・・・・しません(きっぱり)
2019年4月1日(月) 長井