
「蝉エビもシャコもタイでは”いっしょくた”?」
先日、妻と日本からの友人と一緒に初めてプーケットに行ってきました。
日本でもお馴染みのタイの有名リゾート地ですが、タイに8年も居るのに今までに一度も行ったことがなかったのです。いつでも行けると思うと、実は案外行かないものなんですね。
当地のあるシーフードレストランでの出来事です。
妻がメニューを見ながら、「ロブスターがある。安いよ、これにしよう!」と言いました。
当然メニューはタイ語と英語です。「Lobster」の文字を見つけたようです。
ところが、出てきた料理をを見るとなんか違う。ロブスターってこんなんだったっけ?と思いながら、でも美味しかったので誰も何も言わない。
盛り付けは裏側が上になっていたので、念のため最後にひっくり返してみました。
その瞬間思わず叫んでしまいました。「これロブスターとちゃうわ、蝉エビやん!」と。
蝉エビは今まで食べたことはなかったものの、タイではパタヤの市場でも見かけるので、その姿形と高級食材であることは知っていましたから。
ここからが面白い。
お店の人に「これは何?」と聞くと、「ガン」と答えました。
タイ語でガンはシャコだと知っていましたから、「違うでしょ、ガンはシャコでしょ」と、拙いタイ語で返すとキョトンとしています。
そこで文明の利器を使ってみることに。今流行りの「ポケトーク」、これに話しかけると外国語に通訳して音声が出る(喋る)という優れものです。
お店の人にタイ語で話しかけてもらうと、何と「車庫」と喋りました。
今度は英語通訳に変えると、「ガレージ」と喋ります。
海のシャコ、すしネタのシャコなどいろいろ試したものの、訳されるのはやっぱり「車庫」でした。
これではまるで”ボケ”トーク。もう笑うしかありません。
旅行から戻り、会社のタイ人スタッフに蝉エビの写真を見せて「これは何?」と聞くと、速攻で「ガン」と答えました。(なんでやねん!)
よくよく聞いてみると、タイでは同じ仲間と考えられているらしいです。
見た目がは似ているからとのこと。
確かに似ていないこともないですが、シャコとエビは学術的に分類が違います。
実はタイ語でも区別されていることも知りました。
敢えて区別するなら、シャコは「ガン クラダー」、蝉エビは「ガン ヒン」と呼ぶらしい。
ヒンはタイ語で石の意味なので、つまり蝉エビは硬い殻を持っているシャコということになります。なるほど~。
ちなみに、イカもタコも同じ「プラームック」で、クルアイを付けるとイカ、サーイを付けるとタコとのこと。(タイ人にとってタコは馴染みがないため、適当らしいです?)
最後に、蝉エビは英語では「Slipper Lobster」と表現されることもあるようなので、それで間違ったのだとわかりました。(スリッパみたいなロブスター)
勉強になりましたが、いやはや、外国語は難しいです。
語学が堪能なら、流行りの文明の利器に飛びつくこともないのでしょうが・・・。
それができれば苦労はしません(泣)
2019年6月4日(火) 長井