
「タイに中国自動車メーカーわんさか進出の脅威」
ご存知の通りタイは日系自動車メーカーが圧倒的な存在感を持っています。
しかし、ここ数年中国の自動車メーカーが得意なEVを全面的に押し出した戦略で、タイに続々と工場進出してきています。
2014年に上海汽車(MG)が中国メーカーで初めてタイの生産工場を立ち上げた頃は、「所詮中国車はデザインも日本車のコピー、安いけど品質もサービスも悪い」と、まだまだ日本車の敵ではないと思った方も多かったと思います。
ところが今は全く違う様相を呈しています。
その後、上海汽車(MG)に続き、2020年長城汽車が米国GM撤退後の工場で生産開始し、今では今年2024年にBYD、NETAと来年は長安汽車もタイに工場進出する計画があります。
各社中国メーカーはまずはEV車で日系のシェアを奪い、知名度を高める戦略だと思います。
写真の赤色の車が長安汽車(現在輸入販売)、白色が長城汽車です。スタイリッシュですね。
EVがこのまま世界的に受け入れられるかは???ですので、EVがだめならプラグインハイブリット、またはエンジン車のラインアップも充実させてくるかも知れません。
とにかく中国メーカーのスピードは超速いですから、どんどん新車を出してくるでしょうね。
そういう訳で、中国系部品メーカーのタイ進出もすさまじい勢いです。
先日、ラヨーンの弊社のサプライヤーさんに行った帰りにBYDの建設中の工場を遠目で見てきました。広大な敷地に工場らしきものが確認出来ましたが、本当に今年中に稼働するのだろうか・・・。
そういう訳で、多くの中国自動車メーカー、中国サプライヤーの進出により当然中国人駐在者が増えることから、中国人が住むアパート、その周りに中華料理屋が増えます。
実際、ラヨーン地区は中華料理屋も増えています。
この前、実際中華料理屋に入ってみましたが、結構美味しかったです。
炒飯、餃子、牛肉面・・・、メニューも豊富でまわりの客も中国人でしたね。
それはさておき、中国自動車メーカーの進出ラッシュは我々日系にとっては脅威です。
このままでは、本当にやばいかも知れません。
あのテスラもタイ進出を検討しているらしいですし、何か考えなくては・・・!
ピンチはチャンスにしたいものです。
(2024年3月11日 長井)