
「最近茶器セットで飲むお茶にはまっています」
私は普段飲むのはもっぱらコーヒーで、熱いお茶を飲む習慣はなかったです。
タイは暑いのでお茶を飲むならペットボトルに入った冷たい緑茶や烏龍茶なんです。
ところが、最近あるきっかけで茶器セットで熱いお茶を飲むようになりました。
きっかけの一つは、中国企業の中国人総経理が商談時にお茶専用テーブルで自らお茶をふるまってくれることです。
おもむろに茶器全体に熱湯を浴びせ、皆の前でプアール茶の塊を披露した後、鼻に近づけ香りを確認しながら急須に入れる一連の所作(しぐさ)が興味深い。
おちょこ大の小さな茶碗が空になるや否や注いでくれるので、お腹はタプタプになります。
まるで”わんこそば”のようです。
もう一つのきっかけは、茶器セットを購入したことです。
バンコクのある雑貨屋で見つけて以来気になっていたものですが、この度三度目の正直で思い切って購入しました。
店主に聞くと、タイの焼き物ではなくベトナムの伝統的な焼き物だと言う。
ベトナムは北部のバッチャン焼きと南部のソンべ焼きが有名で、購入したのはバッチャン焼きでした。
バッチャン焼きは中国の文化が強く現れていて、トンボや菊、蓮、金魚、竹が描かれているものが多いとのこと。私が購入した茶器もトンボが描かれていて、その愛らしい表情がとても気に入っています。
また、トンボは日本でも昔から縁起の良い生き物として親しまれていたようです。
トンボは前にしか飛ぶことができない、後ろに下がらないことから、勝利を呼び込む「勝ち虫」として、前田利家など武将に縁起の良い模様として使われていました。
今は烏龍茶で楽しんでいますが、プアール茶や龍井茶(緑茶)など試したいですね。
近くのスーパーでは中国茶の品揃えが少ないので、今度バンコクのヤワラート(中華街)で探そうと思っています。
暑いタイで熱いお茶を飲む。なんか身体に良さそうではないですか。
興味のある方は是非お試しあれ。
(注)掲載写真の右端はバンコクのバクテー(肉骨茶)屋さん「Song Fa」の烏龍茶セット
(2024年11月11日 長井)